六三四の剣

少年サンデーコミックス 全24巻

作者:村上もとか
出版社:小学館
初出時期:1981年(少年サンデー)
分野:少年マンガ
ジャンル:剣道
内容:主人公・六三四の少年時代からの剣士としての成長を描いた作品。


6月3日4時に生まれたからと名づけられた主人公の六三四(むさし)は、
剣道界で岩手の虎と呼ばれる岩手県警の剣豪である父親に、盛岡の自然の中で育てられました。
冒頭から登場する岩手山は重要なモチーフとして描かれ、
剣の道を歩む六三四をどっしりと見守り続けるのです。


剣道と言う世界がとても丁寧に描かれていて、
剣道の事をあまり知らなくても、その道の険しさや奥深さを堪能できると思います。
ひとつの道を突き進む少年が、様々な人たちと関わりながら成長していく姿がじっくりと描かれています。


脇を固めるキャラもとても魅力的で、「東堂修羅」は六三四とは違った形で天才剣士に育てられました。
修羅の父親同士もライバルと言う因縁もあり、その容姿やクールなところからも人気が高いようです。
他にも女剣士の轟嵐子など実力派揃いのライバルがそろっています。


作者の村上もとか氏の絵は、とても丁寧な描写で、
試合のシーンなどは非常に迫力があり、とても綺麗な絵といった感じです。
キャラの描き分けもしっかりしていて個性豊かなキャラが揃っていると思います。
1985年には TVアニメ化されています。

(漫画本エッセイ117)