ビッグコミックス 全110巻 連載中
原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ
出版社:小学館
初出時期:1983年(ビッグコミック・スピリッツ)
分野:青年マンガ
ジャンル:料理
内容:究極のメニューを作るために食を追及する、食に関わった人間ドラマ。
◆高級なこだわりの料理というものを世に知らしめ、
「美食、グルメ」 と言う言葉を一般に浸透させ作品ではないでしょうか。
グルメブームと言うものも、このあたりの時代から始まったのではないかと思います。
絵柄は、のほほんとした感じのタッチですが、料理の絵はなかなかおいしそうに描かれているように思います。
主人公の山岡や栗田さんは1巻目の頃は幼いような感じで、現在とはだいぶ違ったビジュアルでスタートしています。
しかしビックコミック関連の作品は息の長い作品が多いです。
◆
今までの料理漫画とはちょっと違って、料理の作り方に工夫が凝らされると言うより、
食材にこだわった内容のストーリーが中心になっているようです。
より本物の食材や、めったに手に入らないような幻の食材に焦点を当てているようです。
これもバブルの時代の産物と言えるのでしょうか。
高級食材などと言うものには、一般人にはなかなかお目にかかれるものではありません。
でも体にいいものという観点からは知識として知っておくことは悪くないことだとは思います。
◆
山岡の「究極のメニュー」と、その父・海原雄山の「至高のメニュー」の対決と言う、
一般人には縁のない超高級料理の世界の話ではありますが、
食というものに関して、人間としてどう関わるのか、そして日本がいかに裕福なのかが認識できると思います。
食文化と言うものはいったいどういうものなのか、自分なりに考えられる作品だと思います。
◆
アニメ化されており、1996年には三國連太郎と佐藤浩市による実際の父子による競演で実写版の映画化もされています。
(漫画本エッセイ109)
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