ビックコミックス 全18巻
作者:浦沢直樹
出版社:小学館
初出時期:1994年(ビックコミックスピリッツ)
分野:青年マンガ
ジャンル:サスペンス
内容:連続殺人犯に疑われた天才医師・Dr.テンマが、謎に包まれた真犯人を追い続けるサイコサスペンスの秀逸作品。
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作者の浦沢直樹氏は、柔道を題材にした「YAWARA!」や、
戦闘インストラクターという変わった職業の「パイナップルARMY」など、様々な内容の作品を作り上げています。
この作品はサイコサスペンスといった内容のものですが、
ただのサスペンス物というよりも、人間の本質に迫るようなものも感じ取ることができるのではないかと思います。
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天才外科医の日本人医師Dr.テンマは、ある瀕死の少年の手術を手がけ、
命を救うことになるのですが、そこからテンマの人生は一変していきます。
連続殺人犯に疑われ、勤めていた病院も追われ、真犯人を追うためにさまよい歩いていくのです。
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舞台はドイツを中心としたヨーロッパ各地。
浦沢直樹氏の画力は、登場してくる様々な国のキャラクターを見事に描き分け、
構成力やセンスの良さは、まるで」映画を見ているような感覚に陥ってしまいます。
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このストーリーの中心となるのが、テンマの助けたヨハンという謎の少年。
そこにはドイツがまだ西ドイツと東ドイツの二つに分かれていた時代が背景にあります。
韓国も北朝鮮と二つに分かれてしまったわけですが、日本人には、なかなかわからない深いものがあるのでしょう。
そういった部分も丁寧に描かれ、徐々に謎が解かれていく展開は、
どんどんストーリーの中にのめり込んで行ってしまいます。
しかしなかなか難しい作品なので、流し読みしていると、
わけがわからなくなってしまいますので、じっくり読んで行くことをお勧めします。
◆2004年に日本テレビ系で深夜アニメが放送されました。
絵は原作に忠実で凄 く綺麗ですが、原作のストーリーに忠実すぎて少し展開がだるいような気がしました。
(漫画本エッセイ107)
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