てやんでいBaby

ワイドKCミスターマガジン　全８巻

作者：とみさわ千夏
出版社：講談社
初出時期：1991年（ミスターマガジン）
分野：青年ンガ
ジャンル：ギャグ
内容：任侠の男がひょんなことで前世の記憶を残したまま生まれ変わったのは生まれたばかりの赤ん坊。

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変わった分野のギャグ漫画で、設定が非常に面白いのです。
背中に彫り物を背負った任侠に生きる鉄砲玉を言い渡された男が、
仕事前の銭湯でつまづいて転んで死んでしまいました。
するとその男は、ある若い夫婦の赤ん坊の身体に前世の記憶を残したまま生まれ変わってしまったのです。
突然生まれたばかりの赤ん坊の身体になってしまった任侠の男。
自由にならない身体のまま、若夫婦との奇妙な暮らしが始まりました。

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赤ん坊の様々な行動にとまどう任侠男の心の喚きが非常に面白いです。
こうしてみると、喋ることのできない赤ん坊は、きっとこんなことを感じているのかもしれないと思いました。
江戸弁ぽい「てやんでい」調の任侠男の心の台詞が、かわいい赤ん坊の絵とのギャップで笑わせてくれます。

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普通の赤ん坊なんだけど心は大人の男だから、エッチな感情も出てくるわけです。
赤ん坊から見たエッチな感じは不思議な面白さとなっています。
作者のとみさわ千夏氏の絵は、ちょっとキャラの個性的な魅力は弱いような気がしますが、
すっきりしていてとても見やすい絵だと思います。

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1996年に萩原流行、いしのようこ出演で実写ドラマ化されたようですが、いつどこでやっていたのかわかりません。
どんな風に作り上げられたのか、ぜひ見てみたいものです。
2008年にも、品川祐、水野美紀、東幹久によってテレビドラマ化され、WOWOWで放送されたようです。

（漫画本エッセイ096）