天才バカボン

少年マガジンKC 全22巻+別巻3

作者:赤塚不二夫
出版社:講談社
初出時期:1967年(少年マガジン)
分野:少年マンガ
ジャンル:ギャグ
内容:バカボンのパパを中心に大ドタバタ活劇が繰り広げられるギャグ漫画界最高峰の赤塚ワールド作品。


タイトルはバカボンとなっていますが、主役的に活躍するのは何と言ってもバカボンのパパ。
都の西北、早稲田の隣にあるというバカ田大学を卒業し、
常人の考えも及ばない哲学を持って世間を渡り歩いていくのです。


作者の赤塚不二夫氏は、日本のギャグ漫画を確立した第一人者ではないでしょうか。
たいへん残念なことに2008年に72歳でこの世を去りました。
その氏の代表作品です。
「バカボンのパパなのだ」と叫びながら走り回り、
「お出かけですか、レレレのレー」とレレレのオジさんが声をかけてきます。
拳銃を乱射しながら「タイホするー!」と叫びまわる目ン玉つながりの本官さん、
と数々の個性豊かで強烈なキャラクターたちが作品を盛上げてい きます。


ともかく登場するキャラクターたちは一度見たら忘れないほど、みんな強烈な個性を持っています。
タイトルになっているバカボンが一番普通かもしれません。
バカボンのママがそんな中で最も常識人なわけですが、
ある意味、そんな常識的で美人のママがバカボンのパパと結婚しているということが、
一番不思議なところかもしれません。


ストーリーも基本的にはギャグ漫画の訳ですが、バカボンのパパのあまりにも突飛な行動は、
ある種の哲学を感じさせることもあったりします。
1971年に始まったアニメも大人気となりました。
その後も「元祖・天才バカボン」や「平成・天才バカボン」などと何度もアニメ化されています。

(漫画本エッセイ078)