あしたのジョー

講談社コミックス 全20巻

原作:高森朝雄 作画:ちばてつや
出版社:講談社
初出時期:1968年(少年マガジン)
分野:少年マンガ
ジャンル:スポーツ・ボクシング
内容:あしたに向かって戦いつづける矢吹丈のボクシング大巨編。少年マンガの最高傑作。


もはや説明するのもおこがましいほどの、誰もが知る超有名な作品です。
この作品と出合ってプロボクサーの道を歩んだ人も数多くいるようです。
丈の生き様に心酔する人が多いのもうなづける素晴らしい作品です。
テレビアニメに も映画にもなり、この時代最大のヒットマンガであることは確かでしょう。


喧嘩自慢の矢吹丈の素質にほれ込んだ丹下段平は、ボクシングを教えようとするが、
ワルの塊の丈は少年院送りとなってしまいます。
それでも諦めきれない丹下段平は、少年院にいる丈にボクシングの練習をさせようとします。
丈も次第にボクシングの面白さに目覚めていくのです。
そして世界チャンピオンを目指して丈の戦いが始まります。


少年院で出会った力石徹は、丈の最大のライバルとなります。
実社会での社会現象にまでなってしまうほどの大人気のキャラクターとなりました。
「あしたのジョー」を 語るにおいて、力石徹抜きでは考えられないでしょう。


原作の高森朝雄という名前は、ご存知梶原一騎氏のもうひとつのペンネームです。
この作品は、梶原一騎作品の中でもトップレベルの作品であることは間違いありません。
ちばてつや氏の絵も素晴らしく、迫力と感動がどんどん伝わってきます。
多くは語りませんが、読んだことのない人は、ともかく一度読んでみても損はないと思います。
最終巻の最期のカットは、私にとって最高の1枚となっています。

(漫画本エッセイ041)