モーニングKC 全8巻
作者:たかもちげん
出版社:講談社
初出時期:1990年(モーニング)
分野:青年マンガ
ジャンル:宗教
内容:宗教というものを真正面から取り上げた異色の作品。
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宗教というものを、こういった形で漫画にしたというのも珍しいと思います。
一口にどんな漫画かというのも難しく、読んでみるしかないと思います。
面白いか、面白くないかは大きく分かれるのではないかと思います。
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普通の青年が、自分を神と自覚するまでの葛藤が描かれているのですが、
そういった行程などがけっこう面白く読めました。
現代の人々が宗教を持ち、神の存在を確かめている。
そんな現実的な部分と、非現実的な世界が巧妙に描かれていると思います。
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絵のタッチは、なかなか個性的で、これも好みが分かれるのではないかと思います。
自分としては、宗教という非日常的な内容に合った絵なのではないかと思います。
モーニングに掲載されていただけあって、ちょっと風変わりな感じの作品です。
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作者のたかもちげん氏は、2000年に51歳で他界してしまいました。
漫画家と いうのはハードな仕事柄、短命の人が多いのでしょうか。
(漫画本エッセイ028) |