バリバリ伝説

講談社コミックス 全38巻
作者:しげの秀一
出版社:講談社
初出時期:1983年(少年マガジン)
分野:少年マンガ
ジャンル:バイクレース
内容:バイクが大好きな少年が、バイクレースの魅力に取り付かれ、頂点を目指す。


公道で「誰よりも速く」を目指し、CB750Fに乗る主人公の高校生「巨摩郡(コマ グン)」。
彼が鈴鹿4時間耐久レースを皮切りに、世界最速へ向けて走り出していきます。
最初はバイクに乗る少年とかわいい女の子との青春学園ドラマという感じで始まります。
話が進むに連れ、世界を舞台にした感動バイクレース巨編へと進んでいきます。


荒々しい絵のタッチは、人によって好みが分かれるのでしょうが、
バイクの描画に関しては細かく描かれていて、バイクの走行シーンなどは、
このタッチのせいもあるのか非常に迫力があると思います。
レースシーンはスピード感に溢れ、手に汗握りながら読むことができると思います。
自分個人としては、このようなタッチは嫌いではありません。


こんな感じの荒いタッチの作品にかかわらず、
登場する女性が予想外にけっこう可愛らしく魅力的に描かれているのです。
主人公の彼女である伊藤歩惟が、きゃらっとした女子高生から、
だんだんと大人の女性へと成長していく過程なんかも、読んでいて面白いところだと思いました。


バイク漫画はたくさんありますが、この作品のファンは多く、
当時はバイク漫画のバイブルとまでされているようです。
今ではこういった正統派のロードバイクに乗る人も少なくなっているようです。


1987年には、オリジナルビデオアニメ製作され、劇場アニメも公開されました。

(漫画本エッセイ027)