スコラ漫画文庫シリーズ 全4巻
作者:寺沢武一
出版社:スコラ
初出時期:1987年(コミックバーガー)
分野:青年マンガ
ジャンル:SF
内容:近未来SFアクション。
◆
作者の寺沢武一氏と言えば、コンピューターを駆使した先進的なビジュアルというイメージです。
ファンにとっては単なるマンガというよりも、芸術的作品とまでになっているようです。
SFとハードボイルドを同時に楽しみたい方には、うってつけの作品だと思います。
◆
この作品はタイトル通り、「西遊記」の中の「孫悟空」をモデルにしているようです。
武器の中に「如意棒」なども登場します。
舞台は近未来の地球上で、主人公の「ゴクウ」は万能の左眼を持ち、
いかなるコンピューターにもアクセスすることができるのです。
孫悟空をモデルにした作品は色々とあるかと思いますが、
こんな使い方は寺沢武一氏ならではだと思いました。
◆
相変わらず登場してくる女性は、妖艶でエロチシズムたっぷりのキャラになっています。
男性読者にとっては、これだけでも楽しみのひとつになるかと思います。
80年代後半というと、せいぜいワープロが主流だった時期で、
Windows95が出現するずっと前ということです。
作品中にときおり出てくるモニター画面は、
いわゆるMS- DOSの日本語版のような解析画面のようです。
これが逆に近代テクノロジーっぽさを感じました。
1989年にOVAが制作され販売されました。
(漫画本エッセイ017) |