ドラえもん

てんとう虫コミックス 全45巻
作者:藤子・F・不二雄
出版社:小学館
初出時期:1969年(小学一年生、他)
分野:少年マンガ
ジャンル:ギャグ
内容:日本人で知らない人はいないと言うくらいのキャラクター「ドラえもん」が大活躍。


今さらこの作品を語るのもなんですが、藤子・F・不二雄氏は、
手塚治虫とは違った大天才ではないかと思います。
ある意味、日本が世界に誇れる、最高のファンタジー作家とも言えるような気がします。
藤子・F・不二雄氏のよ うなマンガを引き継ぐ漫画家は、現在では見当たりません。

この「ドラえもん」、1960年代に初めて登場したわけですが、作者は当時35歳だっ たそうです。
連載開始前、小学館の小学四年生に予告が掲載されたらしいのですが、
その時はまだアイデアがまとまらず、ドラえもんの形も固まってなかったようです。
タイトルも未定のまま、机の中から正体不明のものが飛び出し、
それに驚いている 「のび太」の絵が描かれているだけだったのです。
そして締め切りぎりぎりでまとまった 「ドラえもん」は、
「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」〜「小学四年生」の紙面上で誕生しました。
そして今現在までも不動の人気を保っているのです。

ともかく、ドラえもんのポケットの中から次々と現れる様々なアイテムは、
子どもだけに止まらず、大人にまで楽しい夢を与えてきたと思います。
こういう漫画は子ど もだけでなく、大人が読んでもいいのでは、
いや、今の大人は読むべきなのかもしれません。
今の世の中だからこそ、こういう作品を作る漫画家が現れて欲しいと感じます。

様々なメディアで使われている、日本で最大のキャラクターだと思います。
テレビアニメは、1973年に最初にテレビアニメとして登場したときのドラえもんの声優は、
あの大山のぶ代さんではなく、富田耕生さんでした。
その後、ドラゴンボールの悟空でも有名な野沢雅子さんが受け継ぎました。
そして1979年から大山のぶ代さんが2005年までもの長い間、ドラえもんの声として親しまれてきました。

(漫画本エッセイ014)