スーパービジュアルコミックス 全9巻
原作:雁屋 哲, 作画:池上 遼一
出版社:小学館
初出時期:1975年(少年サンデー)
分野:少年マンガ
ジャンル:学園・格闘
内容:高校と少年刑務所を舞台に繰り広げられる、過激闘争学園作品。
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タイトル通り、なんとも硬派で男気に溢れる作品です。
作画の池上遼一氏の画風は、迫力満点です。
漫画というよりも、今は死語になっているかもしれない劇画と言った感じでしょうか。
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主人公の流全次郎が、父親殺しの罪を負った服役囚の身分のまま、
少年刑務所から高校に通学すると言う過激な設定で始まります。
最初は番長とかの抗争といったような学園モノかと思いきや、
宿敵となる神竜との宿命の戦いが繰り広げられる中、後半になるにつれ、
壮大な思惑が解ってくるのです。
最期まで読見終わると、なかなか感慨深いものを感じられると思います。
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主人公は流なのですが、神竜も準主役、いや裏の主役のような気もします。
そしてやはり良いマンガに不可欠の脇役キャラが素晴らしいです。
流と神竜の戦いを助けるそれぞれの仲間たちは、魅力的なキャラが揃っています。
あの手この手の戦いの内容も面白いのですが、
その戦いの背景の奥深さも見ごたえがあります。
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1975年には実写映画化されています。
流全次郎役は、すでに引退している星正人さんという人でしたが、
第2作の主演は、舘ひろしさんでした。
(漫画本エッセイ013) |