ショムニ

モーニングKC 全7巻

作者:安田弘之
出版社:講談社
初出時期:1995年(モーニング)
分野:青年マンガ
ジャンル:社会ドラマ
内容:風刺いっぱいにコミカルに描かれた庶務課のOL達の物語。

会社から吹き溜まり扱いされている庶務二課。そこが通称「ショムニ」。
そこにい るOL達が、現代の社会に反発するかのように、
自由気ままに暴れまわる社会派マンガです。

原作のマンガ以上に1998年から始まった江角マキコさん主演のテレビドラマで、
有名なのではないでしょうか。
人気も順調に上がり、映画化までされました。
映画での主演は高島礼子さんでした。
自分もテレビドラマを見てからマンガ本のほうを読みました。
マンガ本を見て ちょっとビックリでした。
テレビドラマは主演の江角マキコを始め、
ビジュアル的にも見ごたえのある女優陣が揃っていました。
しかし原作のマンガはというと、ヘタウマの絵なのか、味のあるタッチなのかわからないような、
なんとも不思議な画風でした。
全くスクリーントーンを使っていないペン1本の絵は、
自分の好みではありましたが、きっと好き嫌いが分かれるでしょう。

ストーリーの内容も、漫画ではどこかキレたようなぶっ飛んだ感じなのに、
テレビドラマでは割とまともなエンターテイメントになっていたのには驚きました。
こういうタイプのものは、映像化されたものよりも、原作の方を先に読むべきだと感じました。
実写のビジュアルが先に入ってから原作のほうを読むと、
どうしてもそのイメージを比べてしまうのです。

(漫画本エッセイ009)