ジャンプコミックス 全4巻
作者:永井 豪
出版社:集英社
初出時期:1972年(少年ジャンプ)
分野:少年マンガ
ジャンル:SF・ロボット
内容:人間が搭乗して操作するタイプのロボット漫画の元祖。
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この作品が出るまでは、ロボット漫画といえば「鉄人28号」と「鉄腕アトム」でした。
こちらはリモートコントロールでロボットを操作するタイプと、
ロボットが人格を持っているタイプでした。
この「マジンガーZ」は、初めて人間が搭乗して操作するタイプのロボットとして登場しました。
こののち、ほとんどのロボット漫画は、このタイプになっていきました。
その先駆け的な作品となったわけです。
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ともかく新鮮で新しいタイプのロボットということで、
永井豪氏の迫力ある絵柄とアニメのヒットも手伝って、
当時は大人気となりました。
水木一郎氏の歌うアニメ主題歌は、当時の子供たちはほとんど知っていたのではないでしょうか。
超合金と銘打って発売された玩具も、子供たちの憧れの的でした。
「マジンガーZ」自体のデザイン性は、今もそれほど古さを感じさせないのですが、
漫画の絵はさすがに少し古さを感じます。
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原作マンガは全4巻と、以外に短いです。
でも次々に出てくる敵ロボットの他にも、
あしゅら男爵、ブロッケン伯爵などの個性的な敵キャラの存在は飽きさせません。
そうそう、忘れてならないのが唯一の味方ロボットの「アフロダイA」。
おっぱいがミサイルになるなんて、さすが永井豪作品というところです。
こんな色っぽいロボットは、後にも先にもあまり無いでしょう。
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1972年に最初のアニメが放映され、その後は「グレートマジンガー」へと続いていきました。
2009年には、「真マジンガー 衝撃! Z編」という、
真のマジンガーを産み出すというコンセプトで新たにアニメが制作され、
テレビ東京系で放送されました。
(漫画本エッセイ006) |