新ルパン三世

パワァ コミックス 全21巻

作者:モンキー・パンチ
出版社:双葉社
初出時期:1978年(漫画アクション)
分野:青年マンガ
ジャンル:アクション
内容:怪盗「ルパン三世」の世界を股に掛けた大活劇。

アニメですっかりお馴染みになっている「ルパン三世」ですが、
1967年から「漫画アクション」と言う大人向けのマンガ雑誌で連載が始まりました。
1971年にテレビアニメがスタートすると、その人気は一気に火がつき、
いまだに大人気の作品となっています。
最初に出た 「ルパン三世」と1970年代後半に出た「新・ルパン三世」とでは、
だいぶ絵のタッチが変わっているように感じました。
この「新・ルパン三世」の方が、アニメに近いイ メージのように感じます。
テレビアニメでは、ルパンのジャケットの色が変わっています。
「第1シリーズ」が「緑ジャケ」で、「第2シリーズ」は「赤ジャケ」となり、
好みが大きく分かれているようです。

大人向けのマンガ雑誌に連載されていただけあって、
アニメに比べると漫画のストー リ内容はだいぶ大人っぽく、
他のマンガに無い感覚を感じることができると思います。
アニメしか知らない人でも、違った意味で新しく読むことができると思います。
世界各国が舞台になっていることや、
原作のタッチが日本人にはあまり見られない独特な線であることから、
モンキー・パンチ氏は外国人じゃないかと思っている人もいたようです。
その感性の素晴らしさには感嘆いたします。

この作品の最大の魅力はやはり、言わずと知れた主人公の「ルパン」を始めとする、
非常に個性豊かな登場人物たちでしょう。
次元大介、石川五右ェ門、峰不二子、銭形警部、このキャラクター達の存在が、
この作品の全てなのでしょう。

(漫画本エッセイ005)