少年チャンピオン・コミックス 全25巻
作者:手塚治虫
出版社:秋田書店
初出時期:1976年(週刊少年チャンピオン)
分野:少年マンガ
ジャンル:医学
内容:天才外科医のヒューマンドラマ。
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20年以上にわたって少年チャンピオンに連載されていた不朽の名作です。
医学博士号を持つ手塚治虫氏ならではの作品でしょう。
今読んでも古さを感じないのは、いくら医学が進歩していても、
病気で苦しむことは今も昔も変わらないからなのでしょうか。
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基本的に一話完結型のストーリで、その話ごとに、
この地球上には様々な奇病があ ることを知ることができます。
有り得ないような技術を持つクールな主人公のブ ラックジャックですが、
題材にされる奇病は空想のものではないと言うところにリアリティがあり、引き込まれていくのでしょう。
硬くなりそうな話の内容を手塚治虫氏独特なキャラとギャグによって、
面白く読み進めることができると思います。
特にピノコという女の子の存在は大きいです。
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読む時の自分の年齢や時代背景によって、
ひとつひとつのストーリの感じ方が変わってくるような奥の深い作品だと感じました。
手塚治虫氏の作品には、必ず社会に対する問題提起的なメッセージが含まれていると思います。
こういったマンガは、学校の教科書には無いものを教えてくれると思います。
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少し硬い表現でしたが、そう言った難しいことを「マンガ」と言う表現方法で解りやすく面白く読ませる事が、
手塚治虫氏の作品の素晴らしいところだと思います。
(漫画本エッセイ002) |